『ブラッドリー夫人の推理』第1話を観て。
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作成日時 : 2007/06/16 15:03
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『おしゃれ(秘)探偵』に出演していた、20代のころのダイアナ・リグを記憶している者としては、映像的に少々つらいものがありました(w)。
もともと彼女は、美人というよりファニーフェイス系の女優さんで、だからこそ『女王陛下の007』での暗黒街の大物・ドラコの勝ち気な娘役とか、『おしゃれ(秘)探偵』での空手の達人・エマ役がハマってたんだと思います。『ブラッドリー夫人の推理』が国内で放送されるのはこれが初めてではないらしいですが、私は今回のが初見でした。まあ、少々妖怪じみた姿になっているほうが、この役を演じるには都合が良いのかもしれませんが(失礼!)。そういえば、ワトスン役(?)の運転手を演じていた俳優さんも、『おしゃれ(秘)探偵』のパトリック・マクニーに、どことなく似ている気がします(刑事コロンボの『歌声の消えた海』で船長の役をしていた人です)。
しかし、第1話『迅速な死』を観た感じでは、ブラッドリー夫人の性格を含めた人物設定が、かなり原作とは違っている印象を受けました。BBCの制作なので、あまりお下品な演出もできなかったのかもしれません。この『迅速な死』は、原作のほうでもグラディス・ミッチェルの処女作なんですが、邦訳がないので、私は未読です。ただ、ミッチェルのファンサイトにある“Speedy Death”の梗概を読むと、ストーリーは若干変えられているようです。
いずれにしても、この話の原作が書かれたのは1929年。『毒入りチョコレート事件』や『僧正殺人事件』と同じ年であり、クイーンが『ローマ帽子の謎』でデビューした年、カーがデビューする一年前です。そんな時代に書かれたものだとは、とうてい思えないような大胆なストーリー展開で、驚いてしまいます。河出書房新社は、なぜこの処女作をさしおいて、第2作の『ウォンドルズ・パーヴァの謎』から翻訳したんでしょうか。理解に苦しみます(いや、あれはあれで面白いんですけどね)。
第1話はパイロット版だったようで、尺が90分ありました。しかし、長編ミステリのドラマ化であるにも関わらず、全体に少し間延びした印象を受けました。ブラッドリー夫人のキャラクター紹介という面を含んでいたからかもしれませんが、シナリオにも演出にも問題があるように感じます。それでも楽しめたということは、やはり原作が優れている証拠でしょう。あ、それと被害者エヴァラードを演じた William Oxborrow という俳優さんが、微妙な役を見事にこなしていたのは、とても印象的でした。あと4回、じっくりと観ていきたいと思います。
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