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zoom RSS ドラマ 『交渉人』 第1話を観て。

<<   作成日時 : 2008/01/10 23:59   >>

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オリジナル脚本のミステリ系ドラマということで観てみたんですが、これが小説なら「人物の描きわけがなっていない」とか言われそうな感じ。

米倉涼子個人のファンってのがどのくらいいるのか知りませんが、このドラマのターゲットになりそうなのは、そんな人ぐらいじゃないでしょうか。私自身は彼女を好きでも嫌いでもないので、純粋にストーリーの展開だけを観ていきたいと思ったんですけども。とにかく、彼女のキャラを浮き上がらせるためなのか、他の配役がみんな「灯が消えちゃってる」ような描かれ方なんです。その割には、ヒロインが光り輝いてるというふうでもないんですが。

同じく今週始まったばかりのミステリ系ドラマ 『あしたの、喜多善男』 を、ちょうど180度ひっくり返したような構成と言えばいいのかも。あちらは、主人公が見栄えのよくないオッサンで人の良いだけのダメ男で、それを取り巻く人々がクセ者ぞろいというキャラ配置なんですが、こちらは、ヒロインが若くてカッコ良くて、それを取り巻く人々がデクノボウか自己チューか陰険かバカか、とにかく男も女もロクなもんじゃねえ、なのです。立てこもり事件の現場を描くという点では、昨年末の「このミステリーがすごい!」で上位に入った、今野敏の『果断 隠蔽捜査2』(新潮社)を思い起こさせますが、視点は全くと言っていいほど違います。

米倉のシャワーシーンなんかがあるところをみると、オヤジ層狙いなのかとも思いますが、それならあんな中途半端はいけませんねえ。個人的には、男だらけの事件現場で、いきなりスカートをズボンに履き替えろ、と指示されたその直後を観たかった気もしますが(w)。寒そうな場所でしたが、自分のズボンを脱いで貸すことになった蓮見(高知東生)、風邪ひかないですかね。蓮見と、その上司である片山(高橋克実)のやりとりはギャグっぽかったですが、すごく場違いな印象でした。

陣内孝則演じる桐沢管理官は、宇佐木(米倉涼子)のミニスカートのヒップを携帯で盗撮するかと思えば、大した理由もなくぶん殴ったりして、しかも現場での判断能力のなさをさらけだすなど、典型的「無能でイヤミでケツの穴の小さいおっさん上司」。オヤジ層狙いなら、多少とも共感できそうな男性のキャストを持ってきそうですが、そういう存在は今のところ見あたりません。それにしても、陣内は伸び上がるようにして米倉の頭の上のほうを殴ったのに、なんで彼女は唇から出血してるんでしょうか(w)。

「おまえは対外的なお飾りに過ぎない。そんなお前を俺らが仲間として迎えたら、上の考えを受け入れたことになる」と言いながら、オトリ役とはいえマスコミの目がある現場で、桐沢はなぜ宇佐木を起用したんでしょう。桐沢の意図がどこにあったにせよ、これを上層部の人間が見たら、「おお、新人の女交渉人をさっそく起用するとは、もうチームの一員として受け入れようとしてるんだな」と感じるのではないかと思うんですが。しかも、もし彼女が失敗したら、桐沢のキャリアにも大きなダメージがあるはずなのに。

「おっ、シャワー浴びるの早いな、ウサギのクセに」という木崎(筧利夫)のセリフ、よく意味がわからないんですが、どういうことなんですかね。あれじゃまるで、「のび太のくせに」のジャイアンじゃないですか(w)。それとも、これもギャグのつもりなのかなあ。ホントに、脚本家の意図がよくわかりません。中山恵が中心にいる婦人警官たちの一団の行動もバカっぽいし、林丹丹演じる宇佐木の妹は男狂いのニート系みたいだし、なんだか、舞台とヒロインを変えた「おしん」の現代版でも観てるような感じ。日本人には、こういうのが受けるとでも思ってるんでしょうか。だとしたら、かなりイタイ脚本家さんですね。

米倉涼子は、藤原紀香なんかと同じで、プロポーションは確かに良いんだけども、顔は特に美人というわけじゃないのに、なんであんなに「イイ女」扱いされているのかよくわからない女優さんですが、同性からはどう見えているんでしょう。少なくとも、脚本家はヒロインのカッコ良さを強調するために、コントラストを上げすぎるぐらい上げたつもりに見えます。

せっかく、「交渉人」という興味深い題材を扱っているのに、こんな古くさいシナリオではすべてが台無しです。いちおう、死刑囚(城田優)との変な関係がところどころで描かれていたり、今回はまったくセリフもなかった新聞記者(伊武雅刀)が出てきたりしているので、彼らがメインのストーリーとどう関わってくるか、それ次第で面白くできそうな設定ではあります。

しかし、交渉人として登場した宇佐木の、その交渉のセリフがあんなもんでは、ちょっとリアリティに欠ける気がするんですが、どうでしょう。もちろん、実際の交渉現場でどんな会話が交わされているのか、私にはわかりませんけども。虚構とはいえ、もっと本物らしいセリフは書けなかったんですかねえ。とにかくこの第1回を観た限りでは、脚本家の基本的な能力に疑問を抱かざるを得ません。今回は話が完結しない形で終わってしまったので、とりあえず次回は観るつもりですけど。いや、決して米倉涼子が脱ぐシーンを観たいからじゃありません(w)。

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交渉人 THE NEGOTIATOR
初回の感想 ...続きを見る
Akira's VOICE
2008/01/11 10:49
交渉人〜第1話
米倉涼子の交渉人ですが、いきなり立て篭もり事件の交渉をやります。上司が陣内孝則で先輩が筧利夫です。主人公の宇佐木は日本初の女性交渉人か何かで現場で歓迎はされません。(以下に続きます) ...続きを見る
一言居士!スペードのAの放埓手記
2008/01/11 14:58
ドラマ感想「交渉人」(米倉涼子が脱ぐ以外に見所はあるのか?)
「交渉人」感想 ...続きを見る
◆笑ったメモ〜実録マンガの素〜
2008/01/24 02:27

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんわ。
ちょっと内容とは関係のない質問で申し訳ないんですけど、
今野敏さんだと、どれが面白いでしょう?
初読みした「ST」のキャラ設定が、わざとらしい感じがして、あまり好きじゃなかったんです。
オススメがあれば教えてください。
ia.
2008/01/13 01:36
うーん。
ia.さんは、伝奇小説って読まれますか?
今野敏の小説って、多かれ少なかれ、そういう要素を含んでるんですよ。
でなければゲーム的。
『果断 隠蔽捜査2』と、その前の『隠蔽捜査』、それと『東京ベイエリア分署』のシリーズ(ハルキ文庫から出ています)あたりは、まあ普通の警察小説なんですけど。
だから、『果断 隠蔽捜査2』を読んでみて、好きになれないようだったら、強いて読まなきゃいけない作家じゃないと思いますね。
これで答えになりますでしょうか。
のちんかん
2008/01/13 05:51
ありがとうございます!
人気のある作家さんなので、何が面白いのか悩んでしまって。
そういえば伝奇小説ってあまり読まないですね。
『果断 隠蔽捜査2』を読んでみることにします。
丁寧に答えていただき、とても助かりました。
変な質問してすみません(^^;
ia.
2008/01/14 03:39
いえ、どういたしまして。
ちなみに、『東京ベイエリア分署』に登場する安積警部補も、4作目の『蓬莱』からは伝奇小説の世界に行っちゃうんです。なんかつかみ所のない作家さんですね。
こんなの、別に変な質問じゃないと思いますが、変な質問でも歓迎しますよ。またいつでもどうぞ。
のちんかん
2008/01/15 05:39

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