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zoom RSS 創作 『甘いのはおきらい?』 (短編競作参加作品)

<<   作成日時 : 2008/02/10 23:50   >>

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レイバックさんによる短編競作企画の参加作品。『チョコレート』・『猫』・『携帯電話』の3つをお題にした、心理ミステリロマンス(?)です。

『甘いのはおきらい?』
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その若い女性は、いつも彼から五〜六人ぶんほど離れたところに立っていた。
混み合う朝の通勤電車の中、きょうも、きのうも、おとといも。

(いつも……って、まだたった三日だけじゃんかよ)
彼はそう、心の中でつぶやいた。
そりゃそうだ。ようやく新しい仕事にありついて、電車で通勤をはじめたのが、三日前のことだったんだから。
彼女の姿を、もっとずっと前から、この電車の他の常連客たちは見てたんだと思うと、ちょっと妬けてくる。
彼は、彼女の存在に初めて気づいたときのことを、また思い返していた。

この同じ電車の中で、携帯電話を使って大声で通話していた中年の女性客を、彼女は上品な口調でたしなめていたのだった。
そんなことをする人間がいる、というだけでも驚きだったのに、声のするほうを見て、その言葉の主が、彼にとって飛びきり魅力的な姿をしていることに、さらに驚かされたのだ。
以来、気になってしかたがないのである。
彼女の胸元に、いつも付けられているらしい、くすんだ金色の小さなブローチが、いったい何の形をしているのかが。
(そしてもちろん、彼女がどこの誰なのかが、ね)

四日目は土曜日だった。
彼の仕事は休みだったが、もしかしたら彼女は、あの電車に乗っているのではと思い、フラフラと同じ時刻に駅に来てしまった。
ビンゴ。
きょうこそは、いつも彼より三駅も前に降りてしまう彼女の、行く先を突きとめることができる。
(これじゃ、まるっきりストーカーだな、俺)

電車から降りた彼女が向かったところは、彼とは縁のない高級ブランド店が数多く入った、ある大型商業施設の裏側。
「従業員専用」と書かれた鉄のドアの中に消えた彼女を、それ以上追うことはできなかった。
店の中を歩き回れば、どこかの売り場に立っている彼女に出会えるかもしれない。
そうは思ったけれど、女性客がほとんどであるこんな店に、普段着のままノコノコ入っていく勇気は、彼にはなかった。
(あした、また出直してこよう)

五日目、日曜日。
彼はひとつの作戦を実行することにした。
電車内で彼女の近くに立ち、セットしておいた携帯のアラームを鳴らすのだ。
そして、さもそれが誰かからの着信であるように、通話するフリをしてみせるのだ。
彼女はきっと、あの上品な声で、俺をたしなめるに違いない。
(俺のほうを向いて、ね)

日曜の朝だということもあって、車内は比較的すいていた。
そして、作戦は成功した。
彼女の胸元に付いていたのは、ブローチではなくバッジだった。猫の形をしている。
「実をいうと」と、彼はその猫を見つめながら、小声で切り出した。
「いまのはアラームなんです。通話していたわけじゃないんです」
彼女は怪訝そうな表情になった。
「あなたにたしなめられるだろう、と思ってやってみたんです。実は、先日から……なんとか、あなたとお話できたら、と思ってまして」
「そのとおりになりましたわね」
彼女は、非難するような視線で彼を見た。
(やっぱ、まずかったかな)

彼は慌てて言葉を継いだ。
「いえ、ナンパ野郎だと思われては困ります。俺、雑誌社に勤めてまして。ほら、この雑誌の編集部にいるんです」
彼はそう言って、見せるために持ってきていた雑誌を取り出した。
そして、その雑誌のロゴが入った、刷りたての名刺も。
彼女はあっけにとられたような顔をしている。
「雑誌のグラビアに出ませんか、とかいうお話ですか?」
「い、いえ、違うんです。俺が決して怪しい者じゃないってことをわかっていただきたくて」
そう言いながらも彼は、月刊「ミステリ倶楽部」の編集スタッフなんて、ハタから見ればかなり怪しいのでは、と思い始めていた。

「……とにかく、単にお話しできたら、と思っていただけですから」
彼がテンパっている様子なのが、彼女を安心させたらしい。少し笑ってくれた。
そのとき、電車は彼女の降車駅に着き、そして彼女は、棒立ちになっている彼をその場に残して、降りていった。
追いかけようとしたが、緊張が続いていたあまりに、彼の脚は動かなかったのだ。
でも彼女は、降りてから一度振り返り、彼にちょっと視線を投げてくれた。
(え……笑ってくれてたよな、いま)

そのまま帰宅するのもつまらないと思い、彼は編集部に顔を出してみることにした。
休日でも数名は必ず出社しているのが、編集部というところである。
編集長でも出社していれば、まだ新人である自分の熱心さをアピールできる、とも考えたのだ。
しかし案に相違して、その日はベテランの女性スタッフが1人いるだけであった。
自分のデスクに座り、考え事をするフリをして、彼は例の猫のバッジのことを思い出してみた。
メモ紙に、そのシルエットを描いてみる。
(確か、こういう形だったよな)

「あら、もうヴァレンタインの催促?」
不意に後ろから話しかけられて、彼は飛び上がりそうになった。
いつの間にか、彼の描いた猫バッジの絵を、例の女性スタッフが眺めていたのだ。
「え? 何のことです?」
「何言ってんの。それ、“シャルージュ”のロゴマークの猫でしょう」
「シャルージュ?」
「赤い猫って意味。いま評判のショコラティエがいるお店よ」
「ショコラティエ?」
「もう、なんにも知らないのね。ケーキの職人さんをパティシエって言うでしょう。チョコレートならショコラティエなの」
「なるほど」
「赤根幸之助っていうのよ、そのショコラティエ。アカネ・コウノスケで、赤猫ってわけ」
(……ってことは、彼女はその店で働いてるのか)

いったん家に帰ると、ネットで“シャルージュ”のことを調べた。
店の場所を確かめてみると、やはり、あの商業施設の中である。
営業している時間帯もわかった。
閉店時刻ごろに、彼女が消えたあのドアのあたりにいれば、また会えるかもしれない。
そう考えると、彼はもう、いても立ってもいられなくなった。
いちばん見栄えの良さそうな服を着込んで、彼は再び電車に乗った。
(完全にストーカーだよ、俺)

閉店時刻が過ぎようとしているころ、雨が降り始めた。
今朝の天気予報では、確率ゼロパーセントだったのに。
(待てよ……ということは、彼女は傘なんか持ってないはずだよな。これ、チャンスかも)
といっても、今から傘を買いに行くことはできない。その間に、彼女が店から出てきてしまうかもしれないからだ。
彼は少し考えて、通りかかったタクシーを呼び止め、乗り込んだ。
そして、あのドアから出てくる女性を待ってる間、停まっていてくれと頼んだ。

閉店時刻からたっぷり二時間が経ち、タクシーの運転手が「まだ待つんですか?」と訊いてきた。
料金は多めに先渡ししてあったが、さすがに焦れてきたようだ。
雨はまだ、かなり降っている。
彼自身、彼女はもう他の出口から帰ったのかもしれない、と思い始めていた。
そのとき、ようやく彼女の姿がドアのところに現れた。
あわてて彼はタクシーを降り、できるだけさりげなく見えるように、彼女に近づいた。
そのとき、彼女が1人ではないことに気づいた。
ふくよかな体型の、柔和な顔をした老人が、彼女のうしろにいたのだ。
それは“シャルージュ”のサイトで見た顔。赤根幸之助であった。

「あら」
彼の顔を見て、彼女は驚いたようだった。
とっさに彼女はうしろを振り返り、老人に話しかけた。
「あの、こちらは雑誌社の方で、鷹村さん」
そして彼のほうに向き直ると、「私の祖父ですの」と言った。
「は、はじめまして」
なんて間の抜けた挨拶なんだ。
「はじめまして」
赤根老はそう言うと、そこにすうっとやって来た、黒い高級車の後部ドアを開けた。
「先に乗りなさい」と彼女に言い、鷹村のほうを向くと、「雨ですから、駅まで乗っていきませんか」と話しかけた。
「い、いいえ、けっこうです。偶然通りかかっただけですから」
老人はもごもごと何か言い、車に乗り込んだ。
あとには、彼とタクシーだけが残された。
結局1ミリも動かなかったタクシーの運転手に、残りの料金を払いながら、彼はしかし、ニンマリしていた。
(俺の名前、覚えてくれたんだ。名刺を見せたときに)

翌朝、電車の中で鷹村に話しかけてきたのは、彼女のほうだった。
「おはようございます」
「おはようございます」
「きのうは、ごめんなさい」
「え?」
「あのあと、タクシーが停まっていたのに気づきましたの。雨が降っていましたから、気を遣ってくださったんでしょう?」
「べ、別にそういうわけじゃ……」
「私だけ、名前を知っているなんて、不公平ですわね。私、香澄です。赤根香澄」
「俺、ただの店員さんだと思っていました。あの有名パティシエがお祖父さまだったなんて」
「あら、私はただの店員ですわ。たとえ、働いているのが祖父の店だっていっても。給料だって、他の店員さんと同じなんですよ。昨日の夜はたまたま、雨が降っていたから、祖父の車に乗せてくれるよう、頼み込んだんです。新しいコートを濡らしたくなくて」
「じゃあふだんは、特別扱いはしてくれないんだ」
「ええ。私も、そんなことは望んでいません。毎日の通勤には、うんざりしているんですけど……」
満員状態が続いている周囲の様子を、首だけ回して見渡しながら、香澄はそう言った。
「でも、お店の仕事はとても楽しいから。祖父のことも、すごく尊敬しているんです」
鷹村と香澄はその日以来毎日、混み合う電車の中で、短い時間ながらも、いろんなことを語り合うようになった。

鷹村が香澄の名前を知ってから、二週間ほど経った日の朝。
香澄がいつもの駅で降りたあと、鷹村は不意に後ろから肩を叩かれた。
振り返ると、そこに立っていたのは、赤根老であった。
「おはよう」
「お、おはようございます」
「実は、わたしは君たちのすぐ近くに乗っていたのだ。香澄は知らなかっただろうが」
赤根老は、満員電車に乗った経験などないのだろう。ちょっと揺れただけで、フラフラしている。
「手短に話そう。キミのところの社長は、わたしの古い知り合いでね。キミのことを尋ねてみた。彼はキミのことを、編集者として、かなり高く評価しているようだ」
「そうなんですか」
「わたしはキミのことを、香澄の話を通してしか知らなかった。だから、客観的なことを知りたかったのだ」
「とおっしゃいますと?」
「キミは、香澄に強い関心を持っているのだろう。だったら、なぜデートに誘わないんだ? 食事とか、映画とか、そういうことだって、話題にのぼったのだろう」
「彼女とは、住む世界が違う。彼女は、家庭の主婦におさまるようなタイプじゃないでしょう。あなたをすごく尊敬していて、一流のショコラティエだか、パティシエだか……そういうものになることを望んでいます。でも俺は、甘いものが苦手なんですよ」
「ふうむ。キミには、いちどウチのチョコレートを食べてみてもらいたいもんだ」
「それに、あなたと彼女には、ほかに身寄りがいないそうですね。彼女は、あなたの後継者になるつもりなんでしょう。あなたも、それを望んでいると聞きました。しがないサラリーマンの俺とじゃ、釣り合いが取れませんよ」
「うらやましいほど若いクセに、つまらん考え方をする男だな、キミは。香澄がキミのことをどう思っているのか、考えたことはないのか」
「彼女だって結局、俺よりあなたを、いや、仕事を選びますよ。彼女はああ見えて、とてもストイックな人じゃないですか。でなければ、こんな……うんざりするような満員電車で、毎日通勤するような生活なんか、とっくにやめてますよ」
知らず知らずのうちに、鷹村の声は大きくなっていた。
(香澄がもしそばにいたら、きっとまた、俺をたしなめただろうな)

「だがな、キミ」
赤根老は、少し考えてから、また話し始めた。
「あの雨の夜以来、香澄の仕事ぶりはどんどんおかしくなった。それまでは、わたしのサポート役として完璧だったのにな。しかし、すべてがうわの空で、使いものにならなくなってしまった」
「だったらまず、こんな満員電車で通勤するのを、やめさせることですね。朝から疲れ切ってしまうんですから。それにこの二週間というもの、彼女は一日も休んでない。俺は男だし、雑誌の編集の仕事なんて、まともに休めるほうが珍しいぐらいですけど、彼女みたいな女性に、休みもなしに仕事させるのは……」
「キミに言いたかったのはそのことだ」
赤根老は、顔を真っ赤にして、激しい調子で鷹村の言葉をさえぎった。
「朝の電車を降りたあと、香澄がどこで何をしているのか、わたしはもう知らないんだ。わたしは香澄を、一週間も前にクビにしたんだからな」

〈おしまい〉
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

※この作品は、レイバックさん主催のサイト「ショートショート風呂。」の短編競作企画に参加しています。
 詳しくはコチラをご覧ください。


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コメント(15件)

内 容 ニックネーム/日時
恋の甘さを知ったらもうチョコのことなんか手に付かない!
香澄さん、いいなあ……。
鷹村さんはうらやましすぎですね(笑)

お題も自然でしたし、しっかりした文章で安心して読めました。
安憧夏
2008/02/11 20:44
こんばんは。今回もご参加いただきましてありがとうございました^^さて作品ですね。前回とはがらりと雰囲気が違いますねぇ。「心理ミステリロマンス」なるほど、そうだったのか。鷹村しっかりせいよ!と言いたくなりますね。じいさんに言われててどうする(笑)ハンサムな女性である香澄も、こと恋愛となると二の足を踏んでしまう。ここはやはり鷹村に勇気を出してもらわないと話が進みませんよね(笑)続編が気になります。なんつって^^ 電車で出会った昔の彼女の事を思い出しながら読んじゃいました☆
レイバック
2008/02/11 21:18
のちんかんさ〜ん。チョコレートご馳走様です。
じゃなかったすばらしい作品をご馳走様です。
レベルの高い作品を読んで、お腹一杯っていう気分になりました。
恋のお話って良いですね☆
七花
2008/02/11 21:19
こんばんわ。楽しみにしていましたよ〜♪
ミステリっぽい不思議さに、ワクワクしながら読みました。
鷹村=小栗旬、香澄=伊藤美咲、赤根老=三国連太郎って感じでどうですか?
ビターな恋話を堪能しました〜!
ia.
2008/02/11 21:24
自分もレイバックさんの競作に参加させてもらいました。
こちらのページで知って参加しました。
ラストの一言がきいていますね〜。
この先のドラマを思うと、とてもハッピーな気持ちになります。
keita2
2008/02/11 22:04
すてきなお話だあ。
>(あした、また出直してこよう)
ここに主人公の性格がよくでてるから、怪しい行動にも違和感を感じさせませんでした。「それから?」「それから?」ってどんどん読み進んでしまいました。香澄の謎の一週間が気になるので<おしまい>なんて言わないで。
つる
2008/02/11 23:08
心理ミステリーロマンス楽しめました。
大胆な行動のわりに鷹村は詰めが甘甘で、そこも
なんだかリアルでした。
のちんかんさんは長編の方が得意そうですね。
書評の方も読ませてもらいます。
銀河系一朗
2008/02/11 23:13
非情に安定感のある筆致で読んでる方も安心して進めました。
あれほど他人には凛とした態度を取れる香澄が自分のことではダメになる。人間の心は謎ですね。

2008/02/11 23:16
はじめまして。レイバックさんのところから飛んでまいりました。
とっても甘い話ですね。締めのセリフでハッとなるけど、そこを描写しない手法。
そこも、にくいです。笑
たろすけ(すけピン)
2008/02/12 22:55
とっても本格的なお話でびっくりしました。
ショコラティエって言うんですね〜知りませんでした。
続きが読んでみたいです。
いったいどうなるのでしょう〜香澄さん。

2008/02/13 00:14
こんばんは。
「心理ミステリロマンス」という響きに
わくわくしながら読ませていただきました!
ラストはそう来ましたかぁ。
それを知ってもう一度読み直してみると、
鷹村も香澄も行動がなんだかもどかしさを感じさせて
いい味を引き出していますね^^
shitsuma
2008/02/13 23:24
完璧な女性が恋に落ちるとこうなるのかなぁと思っちゃいました。
続きは読者の想像にお任せなんでしょうけど、続編読みたいですね^^
タケシ
2008/02/14 21:52
うぉぅ。シャレた話だなぁ。
どーも、こんばんは。すっごい面白かったです。
終わり方がカッコイイ☆
火群
2008/02/15 01:10
たくさんのコメントをいただき、本当にありがとうございます。
多忙&PCの不調&大雪……などなど、いろいろな条件が重なって、レスが遅くなっております。ごめんなさい。
まだ、ほかの参加者の方の作品にも、ほとんど目を通せていません。
大変、失礼いたしております……。

いただいたコメントへのレス、みなさまの作品へのコメントなどは、今日と明日にはアップしたいと思っております。
もうしわけありません!
のちんかん
2008/02/15 04:50
いただいたコメントへのレスは、2月15日付の「お礼とおノロケと自作解説(のようなもの)」という記事にまとめて書きました。
勝手ですが、そちらをご覧になっていただけると嬉しいです。

まだ、ほかの方の作品はほとんど読んでいません。これからぼちぼちとお邪魔しますので、よろしくお願いします。
のちんかん
2008/02/16 03:41

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